診療ご案内

認知症の診断・治療
(アルツハイマー病など)

認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。

認知症の原因としてはアルツハイマー病が最も多いとされますが、様々な疾患が認知症の原因になりえます。とくに、中枢神経系に病巣をもつ次の疾患が代表的です。

  • アルツハイマー病
  • 脳血管性認知症
  • レビー小体型認知症
  • ピック病など前頭側頭型認知症
  • うつ病の仮性認知症
  • 薬物惹起性の認知症
  • スピロヘータ、HIVウイルス、プリオンなどによる感染症による認知症

認知症の治療

アルツハイマー病など、認知症の根治は現在でも難しいとされていますが、早期発見により、病状の進行を遅らせて日常生活に支障がないように、対策ができますので、お気軽に当院にご相談ください。

もの忘れ外来

物忘れは、年をとることで、誰にでもおこるものです。
しかし、単なるもの忘れでも、認知症のひとつの症状としてあらわれるものもあります。

認知症の可能性があるもの忘れ

  • 経験の一部ではなく、経験したもの全体を忘れていしまう。
  • 物事の段取りが分からなくなる
  • そもそも、もの忘れかどうかも分からない
  • 場所や時間等が分からなくなる

あくまでも、上記は、めやすになりますので、認知症の診断は、医師による適切な診断と治療が必要です。
認知症は、進行する病気ですので、早めに対策をすることが有効です。もの忘れで気になることがございましたら、是非当院にご相談ください。

脳卒中について

脳卒中は、たばこ、大量飲酒や運動不足などの生活習慣の乱れから起こりやすい病気です。

また、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの病気・症状のある方もおこる危険性が高いと言われています。

脳卒中の予防

当院では、脳卒中を防ぐため、病気や症状を抑えるための指導や薬の処方をしたり、生活習慣についての指導を行っています。

脳卒中は、日本国内において、がんに次いで死亡原因の高い病気ですが十分に予防が可能ですので、ご自身の生活習慣などが気になる方は是非当院にご相談ください。

脳梗塞の診断・治療

脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、細胞が死んでしまう病気です。

一度大きな発作が起きると、その後にマヒや言葉の障害などが後遺症として残る恐ろしい病気です。
発作する前に、CTやMRIなどの検査によって、兆候を発見することができます。
また、脳卒中になりやすいタイプも分かってきています。

下記のような方はご注意ください。

  • 大量飲酒が常態化している
  • たばこを吸っている
  • 運動不足
  • 肥満
  • 味の濃いものが好き
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心臓病(不整脈など)

予防・治療

先ずは、健診などで脳梗塞のリスクをチェックします。

血管が詰まるリスクの高い方は、血栓をつくりにくくする薬をを処方いたします。
また、既に動脈硬化(血管が硬く、血液が詰まりやすい状態)がある場合は、手術になる場合もあります。
脳梗塞は、日本人の死因でも上位に来る恐ろしい病気ですので、発症する前に、是非当院にご相談ください。

パーキンソン病の診断・治療

パーキンソン病は手足が震えたり、体を動かすことが困難でゆっくりになるといった特徴的な運動機能障害を示す脳神経疾患です。19世紀に英国の医師であったジェームス・パーキンソンによって最初に記載されたことからこの名前がつけられました。
特徴的な運動症状は以下の4つで、これを四徴といいます。

振戦

1秒間に10回未満の比較的ゆっくりとした震えです。手足の他に口唇を含む顔面にみられることもあります。安静時に目立ち、動作を開始すると消失することが多いのも特徴です。

無動(あるい寡動)

動作が全般的にゆっくりになります。歩く時の歩幅が小さくなったり、動作を繰り返すうちに動きがさらにだんだんと小さくなったりすることもあります。また、歩行時の手の振りが小さく。特に動作の開始が苦手となり最初の一歩が出なくなったり(すくみ足)します。顔面の表情が乏しくなったり、話すときも小声で歯切れがわるくなったりします。

筋強剛(筋固縮ともいいます)

筋肉に緊張があり、他者が手足を動かした時にうまく力を抜くことができません。特にパーキンソン病の場合は、他者が動かしたときにガクガクと歯車がかみ合うような抵抗を感じることが特徴です(歯車様筋強剛)

姿勢反射障害

バランスが崩れたとき、これを支えるための脚の一歩がでないため、そのまま転倒しやすくなります。倒れる際にも両手を広げるなどの反射的動作ができず、しばしばたっていた時の姿勢のまま棒のように倒れます。特に後方に転びやすくなります。

実際にはこれらの症状が様々な組み合わせでみられますが、その程度により、重症度が分類されています。このうち、ヤール重症度3度以上、生活機能障害2度以上の場合、厚生労働省の特定疾患の認定対象となります。

頭痛、片頭痛の診断・治療

日本人の3~4人に1人が頭痛持ちと言われています。

頭痛には、緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛などの頭痛があり、それぞれ症状が異なります

緊張型頭痛

頭痛の症状を訴える方の多くが緊張性頭痛です。
精神的・身体的ストレスや筋肉の緊張などが複雑に絡み合っておこる頭痛と考えられています。

後頸部からはじめる鈍痛で、肩こりを伴うことが多いのが特徴です。
イブプロフェンなどの NSAIDs、解熱鎮痛薬、抗炎症薬、筋弛緩薬(きんしかんやく)、抗不安薬、抗鬱薬、漢方薬の服用による治療や、ストレッチなどの運動による治療等があります。

片頭痛

男性よりも女性のほうが症状を訴えることが多い頭痛です。日常生活に影響があり、動くとがんがん響いてつらく寝込んでしまうこともあります。

吐き気がして実際吐いてしまうこともあります。また光、音、においに過敏になることもしられています。

群発頭痛

1年から3~4年に数回程度、1か月から数ヶ月に渡る「群発期」に毎日のように決まった時間に発症する場合が多いのが特徴です。

自己判断せずに当院にご相談ください

頭痛は、上記で紹介した頭痛以外にも、クモ膜下出血、髄膜炎、大きな脳出血など、死に至る危険性があるものがあります。

どんな頭痛でも、ご来院のうえ、適切な診断等を行っていただくようお願いいたします。

めまいの治療

医学的には視覚、平衡感覚と固有感覚の不統合によって感じる感覚と言われています。

症状は目がかすみ目の前が暗くなる、ぐるぐると回って見える、物が揺れて見えたりするなど人によって症状(表現したい現象)が異なっていることがめまいの症状の特徴です。

めまいの治療

めまいにはさまざまな原因があり、その数だけ治療法があります。

主な治療としては薬による治療です。お薬による治療で改善しない、または頻繁にめまい発作が起こるなど、日常生活に支障を来たす場合には手術療法が施されます。めまいで手術療法が用いられるのは、メニエール病や外リンパ痩、聴神経腫瘍などといった病気です。

てんかんの診断・治療

てんかんは脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮して、脳の発作が繰り返し起こる病気です。

発作は突然おこり、けいれん等の症状として現れます。発作はたいてい数分で収まりますが、中に数十分ほど続く場合があります。てんかんの発作の原因については、

検査・治療

てんかんはまず検査をして、専門医等の診断・治療が必要です。基本的には投薬によって、発作を抑える治療をします。また、難治性のてんかんについては、外科的な手術をする場合もあります。

いずれにしましても、適切な診断と治療が必要な病気ですので、当院に相談ください。