甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)って何でしょうか?

甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)は、甲状腺ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる疾患であり、甲状腺ホルモンが血液中に過剰に分泌されることで代謝率が上昇してしまう病気です。

うーん、この説明では分からないですよね。

甲状腺ホルモンの本質は「新陳代謝と交感神経」にまとめることができるので、これが異常に高くなっている(=亢進している)状態です。

うーん、それでも分からないですよね。

「新陳代謝」というのは「細胞が古いものから新しいものに入れ替わること」といえますので、これが早くなっていることといえます。

良さそうに思いますが、何事も良いことと悪いことがあり、行き過ぎてしまうことはよくないことで、脂肪細胞や筋肉も入れ替わりが追い付かず燃焼してしてしまい、体重減少が起きてしまいます。

「交感神経」というのは「戦闘や生き残るために必要な神経」といえます。

狩りに出かけたり、喧嘩するときに、手足の震え、動悸、息切れなどを起こすことは容易に想像できますよね。

甲状腺機能亢進症の症状は上記のように説明できます。

甲状腺機能亢進症の原因は、遺伝的素因やストレス、ウイルス感染などが考えられます。診断には、甲状腺ホルモンや抗甲状腺抗体の検査、超音波検査、放射性ヨウ素検査などが行われます。

治療法には、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素療法、手術療法があります。抗甲状腺薬は、甲状腺ホルモンの合成を抑制することで症状を改善します。放射性ヨウ素療法は、放射性ヨウ素を摂取することで甲状腺細胞を破壊する治療法であり、手術療法は甲状腺を全摘する手術です。

甲状腺機能亢進症には、適切な治療を受けることが大切です。当院では甲状腺専門医として各患者様に応じた、ガイドラインに沿った適切な診療を提供してい参ります。