待ち時間について その3

待ち時間が発生するメカニズムについて前回の記事では、2について触れました(前回記事)が、

  1. 医師・看護師・受付を含む医療者サイドの要因
  2. 患者サイドの要因
  3. 医療が抱えるハード面とソフト面、両方の機能的な要因

です。

本日は待ち時間を短縮することが出来る本命の3についてお伝えします。

 

おさらいをすると、上の1も2も、つまり医療者や患者サイドの努力によって、待ち時間を短縮させることは難しく、待ち時間にこだわると診療がおろそかになることすらあり、良い効果が上がるわけではないという事になります。

では3が唯一の待ち時間短縮する方法とも言えますが、簡単ではありません。ただ、当院で出来る事をお伝えします。

 

医療が抱える機能的なハード面という表現は難しいですが、「ざっくりいうとクリニックや病院の施設そのもの」です。

今回は病院ではなく、町にある当院のようなクリニックにフォーカスを当てて話をします。

クリニックの施設面では、出来ることは「中待合室を作る」「診察室を複数作る」「検査結果が早くでる装置を設置する」などになります。

待合室や診察室を複数作ると2で挙げたような、患者様のお体の状態がよくなくてもすぐに診察室に入れたり、医師が診察室を移動することで医師が患者様と接する前に看護師などのような医療者と問診が出来ることで体感的な待ち時間短縮にもつながります。

 

次にソフト面ですが、これは目に見えない(見えにくい)ところになりますが、例えば「電子カルテにする」「予約システムを導入する」などの設備の導入になります。

 

これらについては、今後皆さまのご意見などを頂戴しつつ、石田医院でも導入をしていこうと思っています。

これらが、皆さまの待ち時間短縮に繋がればと思っております。

 

究極的な話ですが、医療者が増えてくれば待ち時間は短縮していく流れになってきています。

例えば歯科医院などが良い例ですが、30年以上前は少なかった歯科医院も現在はコンビニよりも多いなど言われています。

クリニックも医療者が多い東京の都心にあるアクセスがよいクリニックでは、多数の医師や看護師などを多く雇って診察室を増やし、予約制を敷いているところは多くあります。

そのようなクリニックは医師や看護師が通院ごとに違ってしまう可能性はあるものの、通院もしやすく、待ち時間短縮にもなります。特に若い方ではそのような医療への要望が大きいと思いますので、そのようなクリニック展開はある程度増えていくのかもしれません。

 

ただ、そのような対応を当院のようなクリニックに求められてはいないと思います。

私としては、皆さまの待ち時間を減らすような努力はもちろんですが、

本質は「普段の診療をしっかりと行い、皆様の健康に貢献する」というスタンスで診療にあたってまいります。

 

石田医院に引き続きご通院される方、ご通院を検討している方、往診を希望している方、全ての皆様にとって、診療が少しでも受けやすい体制づくりを心掛けていきます。