次回の新型コロナウイルス感染症増加のタイミングについて
新型コロナウイルス感染症は、最近、日本では低下してきており、数多くの国で感染者数が以前に比べて報告にバラツキがあるので詳細不明ですが低下してきています。ただ、私を含む医師たちは依然として感染症の流行が続くことを警告しています。この記事では、新型コロナウイルス感染症の増加について、私の予想では2023年4月中旬ごろから1~2か月ほど増加に再度転じると思われます。
基本ですが、新型コロナウイルス感染症は、人から人への接触によって広がります。空気中に浮遊する飛沫や、感染者が咳やくしゃみをした際に放出される飛沫によって、他の人に伝播します。感染症のリスクを減らすために、マスクの着用やソーシャルディスタンスの確保、適切な手洗いなどの対策を推奨していますが、マスクの装着が自由になった2023年3月末現現在、増加に転じやすい状況が得られている点や、各国との行き来が再度自由になり、感染者数が増加しやすい状況がそろっています。また、このウイルスは周期性をもって増加と減少を繰り返すメカニズムがありますが、このメカニズムの詳細は現時点では不明です。ただ、前回同様に医療システムに大きな負荷がかかると想定しています。ただし、感染症の拡散を防ぐためには、人々が感染症に対するリスクを認識し、感染拡大時には上記の通りの感染予防を行い、適切に行動することが重要です。